●第４回 表彰式２００１年２月３日
ふた葉の部（小学４年生以下）
〈個人最優秀賞〉
松井田町立松井田小学校２年 上原 茜
タコみたいプールのそこで足ゆれる
しゃくやくはひみつをそっとつつんでる
松の上ごいさぎ空をつついてる
ガガンボもすきとおるはねもらえるね
町中が金木せいでねむってる
〈個人優秀賞〉
昭和村立大河原小学校４年 加藤 潤
ストーブの不思議なけむりゆめになる
帰り道みんなしょってる雪の子を
遠足で春の足あとおっていく
魚つり川の中まで春の香り
セミのカラ声をかけたらおっこちた
〈個人優秀賞〉
前橋市立若宮小学校４年 鈴木 日高
ぼくの上雲があつまり雪がふる
はみがきこ５センチ出ちゃった春の朝
しゃくとり虫地球の大きさはかってる
うきわのあなからいつでも見える青い空
夏休みもうすぐ終わると風が言う
若葉の部（小学５年生〜中学生）
〈個人最優秀賞〉
下仁田町立東中学校３年 岩井 蘭
弟と星座を探しに散歩する
寝ていると秋風走るよ顔の上
風ふけば心は乾く秋の夜
秋寂しけれど十五が待っている
水たまり秋風が吹く街映す
〈個人優秀賞〉
前橋市立城東小学校５年 重原 由佳
げた箱の中で起きないぼう寒ぐつ
教室のまどからみんなで花見給食
日がのびて遊びの時間も夏時間
校庭も夕立を飲み元気でる
母さんのパジャマのにおい特に好き
〈個人優秀賞〉
新町町立第一小学校５年 赤丸 綾菜
祖母からのかかえきれない桃の花
チューリップ年よりねこが大あくび
梅雨空を足かけまわりでふきとばす
かあさんと星がみたくて夏の山
手をつなぎ夕焼けせなかがあったかい
青葉の部（高校生〜２０歳）
〈個人最優秀賞〉
県立渋川青翠高校２年 一倉 智美
日に甘いカリンの匂い満ちる部屋
夜の夢に咲く花の中蝶は行く
幸せを集めに走る夏休み
夕闇の匂い溶けたる子守歌
胡桃割りそろそろ空が高くなる
〈個人優秀賞〉
県立前橋高校３年 柴田 祐希（犬山猫）
春近し編集後記を綴る夜
ゆっくりと街を翳らせ冬の雲
寝転べば飛蟻横切る空深し
空翳り鶺鴒の声ばかり聴く
夏逝きて空には水の様な雲
〈個人優秀賞〉
前橋育英高校１年 三木 悠莉（猫沢遊里）
春の街クッキーの香を立てて歩かん
春近し桃の絵の具で風描く
恋をしてポストの赤さが目に染みる
君恋し空を殺めて紫雲英咲く
君愛し源平桃の蕊長く
〈作品賞〉
沼田市立沼田小学校２年 清水 政志
ヤドカリがうみのにおいをつれてきた
太田市立沢野小学校３年 加藤 美穂
まえまわりくつが空にくっついた
前橋市立天神小学校３年 村上亜実加
おちばはすみっこがすき
昭和村立大河原小学校３年 山田 貴之
春風は日本じゅうにひっこすよ
昭和村立大河原小学校４年 金子 睦実
雪たちのパレードみんな木にすわる
昭和村立大河原小学校４年 林 駿一
かみなりは神様からのおせっきょう
渋川市立古巻小学校４年 高橋 沙希
コスモスを子どもみたいにかわいがる
前橋市立桃川小学校５年 山田 一貴
月明かり父のせなかにぼくのかげ
新田町立綿打小学校６年 斎木俊太郎
せんぷうき２０世紀の夏しまう
沼田市立薄根中学校１年 松井 薫
太陽が祖父とリンゴを照らしだす
下仁田町立東中学校１年 茂木 桃子
秋の風背中にそっとさわってる
妙義町立妙義中学校３年 東間 弘美
校庭の桜ちりたる部活かな
下仁田町立東中学校３年（投稿時） 高橋 央起
ストーブの火に集まって明日の話
埼玉県立熊谷女子高校１年 久保 愛美
秋の中へ駆け出す君が遠くなる
高崎商科短大附属高校１年 中西 彩子
夏休み麦わらぼうしに夢のせて
県立渋川青翠高校２年 池田 直樹
ふうせんに気もちたくさん入れてみた
県立前橋高校２年 児島 豊
浅草に手品師の住む秋深し
埼玉県立熊谷女子高校２年 石川 由希
キャンバスに暑い絵の具を混ぜてぬる
埼玉県立熊谷女子高校２年 坂之上 愛
大空の青き流れに夏深し
県立吉井高校３年 倉持 早希
ひび割れたビー玉とかす夏の空
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