●第５回　表彰式２００８年３月30日

　ふた葉の部（小学４年生以下）

〈最優秀賞〉
高崎市立国府小学校３年　八木　佑斗
かぜたちとあつめたおちばであそんだよ
なべの中国府白さいかがやくよ
ほっぺたをたたいてくるよ朝の風
すなあそび日なたのすなはいいにおい
秋の空雲もつなひきしているよ

〈優秀賞〉
前橋市立山王小学校１年　栗原　正明
こいのぼりかぜをよびよせおよいでる
はちまきがとれておわった玉いれだ
なわとびが冬のすなをとばしてる
かぜのこたちふうしゃをまわしてあそんでる
やまやまがおきだしみどりぬってゆく

〈優秀賞〉
前橋市立山王小学校２年　樺沢　美空
おみくじでかんじいっぱいわからない
おじいちゃんじまんのおにわは春のにおい
いもうととひみつでかったカーネーション
いもうとはさむいときでも土あそび
おちばさんはこうとしたらにげちゃった

〈特別賞〉
群大附属幼稚園年長　品川　瑞華
セーターをぬいだらかみのけライオンだ
みずたまりあめんぼにんじゃのかげはしる
ほじょりんをとったわたしはつばめみたい
はるの日にあおむし一ぴきのびをする
きこえるよプールにもぐるとみずのこえ
　
若葉の部（小学５年生〜中学生）

〈最優秀賞〉
中之条町立中之条中学校３年　山田　礼子
春風を君の街まで連れていく
君の影踏み踏み歩く春の暮れ
やわらかな光を受ける袋角
君を待つ待合室も夏深し
窓際で眠る弟小春かな

〈優秀賞〉
渋川市立小野上中学校２年　斉藤　結衣
先生の広い背中に夏の色
青春の葛藤せみが叫んでる
プールの日きゅうりをかじる小学生
ガラス玉つめたい秋を転がして
キンモクセイ夕焼け小焼けと歌ってる

〈優秀賞〉
前橋市立山王小学校５年　栗原　有加
む者行列かざはなたちが空かざる
消しゴムが寒いといってかくれてる
麦のほが心にエールをおくってる
父の服ドイツの香りでいっぱいだ
いも掘って天にどうだと見せつける

　青葉の部（高校生〜２０歳）

〈最優秀賞〉
県立渋川高校１年　飯塚　泰志
オリオンが静かな風を照らしけり
また一つ雲流れてく卒業まで
早春の風を感じてペン握る
軽やかに春へ進むや僕の影
放課後に孤独な春風吹きにけり

〈優秀賞〉
東京農大第二高校２年　佐藤　絵理
寒明けの雲をぼやかし迷う風
蛙鳴く誰を呼ぶのか誘うのか
時鳥時の流れを長引かす
青梅の香り楽しむ夏の鳥
夕立の気まぐれ加減がまた暑い