●第３回　表彰式２００６年３月２８日

　ふた葉の部（小学４年生以下）

〈最優秀賞〉
前橋市清心幼稚園年少　品川　瑞華
ゆきだんごたべてみたらそらのあじ
きをつけてはるのあかちゃんねてるから
かぜふいてみずたまりのそらしわになる
ぶらんこでつばめとかぜをおいかける
きょうのつきひとくちかじってみたくなる

〈優秀賞〉
高崎市立国府小学校１年　八木　佑斗
あさがおたねになってもげんきでね
はちまきはみんなのちからつまってる
くりごはんくりもおこめもひかってる
お月さんよるがはやくてうれしそう
さむいひは空がとおくにかんじるよ

〈優秀賞〉
沼田市薄根幼稚園年長　青木　亮子
ゆきのなかさびしくあるくふたりぐみ
うちのにわむらさきのはなゆれている
ははのひはれんげのはなをつみましょう
てをふるとかぜをかんじるいいきもち
おつきさまくりのなかみによくにてる

　若葉の部（小学５年生〜中学生）

〈最優秀賞〉
渋川市立小野上中学校２年　宮　ゆりか
鳥たちが春の扉を探してる
ふりこ時計小さな春を刻んでる
魔法びん夏の風景映し出す
折り紙を切ってる音がなぜか秋
大きな手小さな手にも風は吹く

〈優秀賞〉
渋川市立小野上中学校３年　中沢　奈美
雨降って桜の時間止まってる
夏浅し花びんの花が光ってる
声響く体育館の影は濃く
林檎むく皮がつながる夜長かな
祖父宅の秋が深まる土壁や

〈優秀賞〉
渋川市立小野上中学校３年　朝比奈明子
やわらかな春風にぎりつめのびる
ひざよりも長いスカート風光る
雨蛙坊主頭を探してる
入道雲京都へのぼる笑い声
ライ麦やつぶの数だけ秋の雲

　青葉の部（高校生〜２０歳）

〈最優秀賞〉
北海道大学２年　山野犠恵子（拓郎）
やはらかきてのひらのあり雪うさぎ
清明や野に砲丸をぽんぽんと
晩春やしおれし芋をカレーにし
夏風邪の部屋に缶切る音響く
香水のほのかに日暮の競技場

〈優秀賞〉　該当者なし